月のパワー

~From 開運コラム~


今年は、1月に満月2回、2月は満月なし、3月は満月2回…となり、珍しい暦で2010年をスタートしました。4月からは平常に戻ります。月2回の 満月(=ブルームーン) という珍しさにあやかって、稀にしかないラッキーを願うのに利用されることもあります。ちなみにこれは2007年6月振りとなります。

満月は、太陽と月に私達(地球)が挟まれる状態です。その高揚をプラスに活かすことで自己実現に繋がります。逆に新月は太陽と月が接近し、同方からエネルギーを受けます。昨年話題を集めた皆既日食も、太陽と月が接近している状態です。皆既日食は特に珍しいことではありませんが、日本でそれが見られる、ということが珍しかったのですね。
日本は日の国と呼ばれる様に、太陽を好むお国柄です。
皇族祭祀のトップである伊勢神宮に祀られる天照大御神も文字通り太陽神です。それとの関わりの有無を問わず、太陽信仰は未だ根強く、神々しい朝日を拝む老若男女は後を絶ちません。誰に教わったわけでもなく、太陽の偉大な生命エネルギーを求め、それの御来光に感動してしまうのは、脈々と引き継がれてきた日本人魂の表れなのでしょう。

そのため昔の日本では、太陽が消えてしまう皆既日食は大変に忌み嫌われ、恐れられていました。日中に太陽が消えてしまった当時の天皇は、不吉な予兆を一身に背負って退位し、災いから世を守ろうとする(させられる)こともあった様です。実際に皆既日食が見られた国はその後、世の変動と混乱による負の記録が国内外で多々残されています。

日を好み闇を嫌う日本で月や星が愛でられる様になったのは、道教の影響です。けれども明治時代頃はまだ月は恐れるに足りる存在で、月の象徴である兎の絵も非常に恐ろしく厳しい形相で表されています。夜空を楽しみ、兎のキャラクターが可愛がられる日本の歴史は割と浅いのですね。今も尚、ここから不幸な混乱が始まるよ♪という芝居の合図に、満月を演出する定番パターンがありますし、西洋においても、ルナティックやルナシー(狂気・心身喪失・精神異常)の語源になっております様に、身近でありつつも月の扱いは難しいと言えます。

本人は気付いていなくても、月と関わり過ぎることで精神が不安定になり、周りの人をも混乱させているケースはよくあります。また、とても美しい満月に魅せられていた人が、その後、状況の不調や転落を訴え出すことも少なくありません。月と関わり過ぎることでそうなるのか、そうなっているから月に惹かれるのかは分かりません。人それぞれ、月との相性や影響の出具合には個人差がありますので、その点は留意しておく必要がありますが、「(満)月を見て何かを感じる」 ことは、やはりリスクが高いと感じます。尚、十五夜は満月ではありません。

では月は不吉なのか…。そんなことはありません! 絶対的に必要な存在です。意識しなくても常にその影響を私達は受けていますし、そこから逃れることも出来ません。必要以上に月の影響を受ける人・受けたがる人は、過剰な影響に耐えられる様、それなりの器を要する、ということです。少なくとも、月によって混乱してしまう様ではつまらないですね。


月の光は穏やかですが、処女性や禁欲、戦いとも通じる強さも持ち合わせています。月による癒しや女性性、心願成就力を求めるのだとしても、その根底には 「高潔故の厳しさ」 があることを意識しておくと良いですね。癒しを得るのも、辛さから逃避するためではなく、元気を回復して先に進むためです。また女性性においても、依存的な弱さではなく、女特有の強さとたくましさが求められます。尚、心願成就に月力を用いる場合、直接的に事態を変えたり結果を出すものではなく、それに相応しい自分作りの助力として取り入れるのに適しています。これを理解していれば、自らの邪によって月の魔に呑み込まれる…なんてことは避けられるでしょう。


尚、月の力を取り入れるのに最も手っ取り早いのは月光浴です。満月の前日か、新月より次に月が出た日に、3分も浴びれば十分です。浴び過ぎれば狂気し、数日後には異変が生じ始めます。また、月光浴は光を浴びることに意味がありますので、月は見なくても構いません。日光浴でも太陽を見ませんし、森林浴においても木々を見つめ続ける必要がないのと同じです。月が目に入るのはまだしも、魅せられて惹き込まれますと要注意です。これをする人で幸せになった人を私は知りません。楽しそうに振る舞っていても、解決できない重い難題を心に抱えている人が多いです。

また、月のパワーは直接受けるよりも、ムーンストーンやラブラドライト、各種水晶等の水系石(パールは含まない)を月光浴させて(浄化とパワー注入)、それを持つ、という間接策を取り入れますとエネルギーの扱いが楽です。月光浴させたミネラルウォーターを飲む方法もあります。活力が悪い方向で発揮され、些細なことで苛立ったり怒りっぽくなってしまう人は、月のパワーが役立ちます。逆に、ヤル気不足で進まない人や、泣き言が多くてウジウジしてしまう人、決断実行力が鈍って低迷している人は、月の影響で余計に沈静化されてしまうこともありますから、月光浴させた石や水を利用するのは暫く止めておきますと無難です。


月のエネルギーだけに頼っても結果は出難いですし、太陽エネルギーだけを重視しても、強すぎて疲れます。太陽と月のどちらが良いか悪いか、ではなく、陰陽のバランスを取ることでプロセスと結果を吉にします。満月が2回ある今月は、労せずに幸運を得ようとする、つまり因のない(実態のない)果、降って湧いた様な奇跡を願う人のエネルギーが高まりますが、陰のパワーによる変動力も強いので、陽である太陽エネルギーも意識的に取り入れましょう。日中(特に朝)の時間を有意義に過ごしながら健全な心と体を養う人には、(自他の)狂気に煩わされることなく、来月以降の進みが良くなります。また、ぼやけていた夢や希望がクッキリしてきて、現実的に先が広がる人も増えるでしょう。楽しみですね♪

あなたにも、非常に珍しい奇跡的なラッキーが訪れます様に…!

That's all for today...good luck !!   20100301writed 

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