自己アピール(自己表現)

~From 開運コラム~


自分が何者であるか、それをうまく表現するのは、とても難しいことです。相手の印象は、相手から提供された要素を元に構成する様に、自分の印象は、自分が提供しています。そもそも、鏡で見ている自分の姿さえ左右が逆ですし、本当の自分を完璧に知っている人は、殆どいないでしょう。自分が自分に持っている印象と、誰かに持たれている印象が異なる場合も、大いにあります。自分をうまく表現し、相手に良い印象を与えるには、自己分析した自分の印象に加え、他者から下された印象を、正確に、素直に把握することから始まります。それが分かれば、改変したり、活かしたり…と、自分の印象を操り、自分が何者であるかの自己表現が可能になります。つまり、演出です! ワクワクしてきましたね♪ 私たち女性は誰でも、心の奥に女優願望があるのではないでしょうか?笑。

しかし、自分という人間は、この世の中で1番分かり難く、扱い難い生き物だと思う人も少なくないはずです。自分が分からなかった訳でもないのに、何かの切っ掛けで自分の知らない自分を知ろうとしたばっかりに、迷宮入りしてしまった人も沢山います。天使は、自分が何者であるかを深刻に考えていないから飛ぶことが出来る…と表現されることがあります。自分を程好く捉えられる人は、自分は自分であることを当然に受け止め、自分という存在に自信を持ち、自分を過剰に疑わないからなのかもしれません。これは、自分に対して無関心・無責任という意味ではありません。むしろ、自分を限定することなく、存在価値を認めていると言えます。自分を難解だと思うのか、自分は単簡だと思うのかによって、周囲に与える"主たる印象"に、対極的な差異を生じさせます。

主たる印象とは、計算抜きで自然に表れる雰囲気です。例えば、あの人が来るとその場がパッと明るく華やぐ、落ち着いてリラックスできる、任せておけば大丈夫のような気がする…等、 "大体" の雰囲気です。逆に、あの人が来ると何故かテンションが下がる、妙にイライラする…という風な否定的な主印象を与える人、或いは、何の印象も与えないような影が薄い人もいます。これらの主印象は、自身の内面がリアルに表れる傾向にあります。心や精神の状態は、オーラや細胞の呼吸によって、絶えず外に放出されています。偽ろうとしても、騙しきれないのが主たる印象です。

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人は、これらの主印象だけではなく、本人の意図によって作られる付属印象があります。この付属印象こそが、冒頭に記しました自己演出に係ります。私は美人です、私は胸が大きいです、私の足は綺麗です…等の外見や、私は優しいです、私は愛情深い女です、私は楽観的です…等の内面、また、私は大手企業に勤めています、私の役職は○○です、私の年収はハイクラスです、私は独身(既婚)です…という風なステイタスであったりと、様々です。また、趣味や専門知識、持ち物や車や家などで、自分が何者であるかを表現する人もいるでしょうし、不幸で気難しい自分を印象付けるようなアピールをする人もいます。これらの付属印象は、本人の意識によって作り込むことができます。

本来、主印象によって大きな振り分けが成されますので、そちらを優先して整えておくべきですが、自己アピールが強い人は、付属印象が主印象の代わりになることもあります。しかし、主印象と付属印象は、どちらが欠けても違和感が生じます。主印象が曖昧なのに、付属印象(故意のアピール)が強ければ、何となく安心感が持てません。逆に、主印象は明確でも、付属印象が乏しければ、親密な関係に進めません。また、主と付属の印象がかけ離れ過ぎていても、無意識のストレスを与えるか、ネタにされるのがオチです。ギャップがいい!と言いますが、ギャップにも許容範囲がありますので、その範疇を超えてしまった場合は、ある種の裏切りに移行します。

好かれたい相手に、うまく付属印象を与えるには、まず、自分の特徴(売りポイント)を知っておく必要があります。但し、「私って、こうだから」 と、自分の特徴を絞込み、決め付けている人は要注意です。自分が何者かを知らしめることなら、誰にでも出来ますが、愛されるとは限りませんね。例えば、気の強い女性は、誰に対しても 「私、負けず嫌いだから」 と言っていたりします。ガッツのある男性や、小生意気な女性が好きな男性ならOKでしょうが、中には、負けず嫌いで気の強い女性が苦手な男性もいるわけです。この場合、「目標があるの」 などと言い換えるか、どうせなら他の特徴をアピールした方がいいと思います。大人しそうな男性に、自分がリード家であることをアピールした場合は、喜ばれるか煙たがられるか…、勝敗は分かれます。また、自分にとっては自慢のステイタスだったとしても、相手にとっては何の使い道も魅力も無い分野だったり、要らぬライバル視を招いたり、上流という餌で釣ったつもりが裏目に出て距離を開けられる…ということも、有り得ます。

相手に好かれるためには、自分が何者かをアピールする際に、相手が望んでいるであろうポイントを探り、それを提供することが賢明です。私はこうだ、相手はこうに違いない…と、断定的且つ狭義的に自他を捉えてしまう人は、必ず失敗します。演出には、ウケるためのリサーチと、プランニングを要します。それは、何時でも何処でも、半永久的に使えるものではありません。同一人物に対しても、時と場合が変われば、演出の手法を変えなければならないのは当然です。それを瞬時に図れるようになれれば、一流です♪ 

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最も注意を促しておきたいのは、好意を持つ男性に、元彼にひどい振られ方をされた過去を暴露してしまう女性です。その様な扱いを受けてきた女性に、魅力的な印象を持つ男性は中々いません。別れたと言うより、捨てられたに近い女性を、どう思うのでしょう。他の人が捨てたものを、世界で1番大切な宝物にしようと思えるのでしょうか…。情や欲で付き合うことは出来ても、その女性を唯一無二の宝物に位置付けるには、並々ならぬ自尊心との戦いがあると思います。人としての価値を下げないためにも、未来の幸せな可能性を自ら閉ざさないためにも、デメリットに成り得る先入観を与えないようにしましょう。内容によっては黙っておくことも必要です。沈黙は、嘘とは別物です。例外もあるでしょうが、これから恋愛関係になろうか?と思っているフリーの男女は、過去の恋愛話をすれば、別れに至ったストーリーしか無い訳です。振られたと聞けばイメージダウンですし、逆に、振ったと聞いたところで、今後の不安を煽られます。過去の恋愛を持ち出して自己表現するのは、余程の自信が無い限り、止めておきましょう。聞かれていないのに喋るのは論外ですが、聞かれた場合にも巧くかわせる様、事前に数パターンの 「無難な恋愛話」 を用意しておくと宜しいかと思います。

相手にとって、最高の女であるように演出することが、正しい自己表現です。というより、一緒にいたい相手にとって最高の女であることは、礼儀です。嘘を付く必要も、無理な虚勢を張る必要もありません。相手が望んでいる、若しくは、相手の自尊心を満たす事柄を感じ取り、自分の中にある様々な引き出し(資質)の中から提供しましょう。相手の様子を見ながら進行すれば、空回りを大幅に軽減できる上、ライバル以上に、理解力のある魅力的な自分を印象付けられます。演技でも演出でも、それが身につけば、本物になりです。女優気分で、人生という壮大な作品のヒロインを全うしましょう。ヒロインである貴女も、共演者達も、それを見ている観客も、みんなが嬉しい気分を味わえたなら、最高です。人生を楽しめる力は、立派な魅力や才能であり、主たる印象にも好影響を与えます。


オモチャを買ってと泣き叫ぶより、買ってやりたいなと親に思わせた方が早いということを、子供は知っています。その大人顔負けのテクニックを、貴女も子供の頃に習得していると思います。相手の胸を打ち、特別な存在として選ばれるアピール、相手の心を感じながら自分の希望を通すアピール…、体得しているはずのこれらを思い出し、素直な気持ちで久しぶりに使ってみて下さいね!

That's all for today...good luck !!   20080605writed 

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