観想念
~From 開運コラム~
悩むことは誰でも出来ます。望むことも誰でも出来ます。しかし願いを叶えるための努力に励める人は、僅かです。努力したくてもその環境がない、タイミングが起こらない、始め方すら分からない、ということは往々にしてあります。従って、その問題に励めること自体、神仏にそれを可能にする人材だと見込まれた証拠であり、既に心願成就や開運の扉を開いていると言えます。
物事の実現には、以下の過程があります。今のあなたはどの段階にありますか?
1 必要性や願望が生まれる。
2 それをすると心に決め、神仏に努力の約束をする(発願)。
3 それに伴う頭脳的・実質的な準備をする(成就までのイメージを元に段取りが図られる)。
4 実際的な努力に動き出す。
5 反応を考慮しながら繰り返し続けたり、方法を変えたりしながら前進する(イメージングの具体的な形成)。
6 結果を出していく。
中でも、2の段階が非常に重要です。1の段階は本能的なものですので、放っておいても生じます。けれども、2の段階は本人の意識レベルによるものです。取り組んでいるつもりでも、実は2の段階に進めずにモヤモヤしたまま何ヵ月も、中には何年も費やしてしまう人もいますし、3の以降に取り組んでいたとしても、いつの間にか2の段階が崩壊気味で、止めようか遣ろうか揺れ動いたままになっている人もいます。2の段階は結果を出すまで中心となります。
勿論、成功を目指して挑戦するのですから、時々不安になることもあって当然ですが、一日に何度も揺り戻しがあったり、日によっては完全に悲観し切って放棄してみたり…という状態は、決心が足りませんので結果も中々出せません。また、誤ったポジティブ・シンキングの使い方をする人も多いですね。悲観するだけ悲観し、絶望するだけ絶望し、悔やんだり嘆いたり責めたり恨んだり…と、膨れ上がるネガティブな想念に身を委ねて徹底的に没入した挙句、最後に 「そんなこと無い」 と自分を慰めて終わらせるパターンですが、これは完全にネガティブ・シンキングです。
願いが叶わないと思ってしまえば本当に叶わなくなってしまう、不幸のイメージは不幸を招く、という観想念の基本知識はあるのに勿体ないですね。最後に打ち消しても、それは打ち消したつもり、であり、不幸の想念が帳消しになるわけではありません。言うまでもなく、想念の威力は絶大です。従って、ネクラな想念が集中的に強く長い場合は、「不幸な展開を発願して、潜在意識にも刻んでいる状態」 となり、自力と他力によって不幸なイメージを具現化していきます。
こうなってしまうのは、「最後に打ち消せばいい」 という"逃げ道"を作っていることが原因ですが、これをする人のほぼ100%が、日常的にも無意識に 「後で何とかしようとする癖」 が出ています。ちょっと考えれば自分が困ると分かることも我慢出来ずにやってしまいますし、今やった方がいいことも後延ばしにし、後から謝ったり弁解をする等して収拾に努めます。収拾が出来たら満足げなのですが、始めからキッチリやっておけばいい、ということをトンと忘れていますし、例えその場を収めたとしても、ガッカリな人という印象を与えたことにも気付いていません。「今、この時」 が大事という引き締めを行わなければ、いつまで経っても敗者復活戦に挑み続ける常連さんになってしまうでしょう。
尚、惑わすだけのネガティブなノイズが生じた場合は、即座に祓うことがポイントです。好きなだけそれを楽しんで(?)、納得がいったら取り消すのでは遅すぎます。ノイズ(嫌な予感や心配を含む)は悪霊の仕業なので、それが生じた時点で既に穢れ状態です。ですから、それに対して恐れや苦しみや怒り…といった感情レベルの反応(感応)に進むことなく、瞬間的なシャットアウトが望まれます。直感とノイズを混合しないで下さいね。気を落ち着けて、良い想念に集中しましょう。落ち着かない場合は、神仏や守護霊等の守護に意識を向けて、守って下さる様にお願いしますと効果的です。
また日々の生き方も直接的なカルマの積み重ねになっていますので、心願成就には大いに関係します。例えば、仕事の取り組み方に問題がある人は、私的生活(恋愛や結婚等)も望み通りにはいかない傾向です。この場合、諸経費を含めれば、給料の2倍分を働くので丁度良いと言えます。遣りたい仕事ではない、好きな職場ではない、という身勝手な理由で手抜きをする人は、毎日毎日お金を盗み抜いているのと同じなのです。恩知らずの盗人が幸せになれるはずがありませんし、既に不当な利益を得ているのですから、カルマの帳尻合わせによって何らかの苦を味わうことも必然となります。また、与えられている立場を全うしない人間に欲しがっている立場を与えても、どうせまた不平不満を言い出すことは、神仏も見抜いておられます。
仕事を真剣にしていれば自動的に恋愛や結婚がうまくいく、恋愛や結婚問題に真剣に取り組んでいれば仕事がうまくいく、と考えるのは早計ですが、他の人が普通にうまくいくことがうまくいかないのは、徳分が足りないか霊障による困難が考えられます。この両方を解消していくためにも、真摯な態度でその都度目の前のことを一生懸命にやり、社会や仲間、家族達に貢献しながら徳を積むことが不可欠です。自己都合による独善は、どんなに耳触りの良い理屈で説いても通用しません。うまくいかない時は言い訳をせず、ご自分の生き方や考え方に不正や不実がないかを省みましょう。
また祈祷等を行って一時的には良くなるものの、リバウンドの様な反動が起こる場合も、心願の取り組み方に問題があることを示すシグナルです。妬みや嫉み、自分さえ良ければいいという傲慢な考え、うまくいき始めたからといって慢心する心、或いは、うまくいき始めたことで今度は悪いことが起こるのではないかと恐れる器の小ささ、うまくいくはずがないという疑念…等、スタンスに問題がないかを内省し、正して下さい。望まない展開があった場合は、その悪因を分析して断てばいいだけですし、良い展開に恵まれたなら、今後の吉兆とこれまでの評価を与えられたことに感謝し、慢心せずに励むことです。神仏や守護霊の望みをも察しながら協力体制を取っていきますと、鬼に金棒ですね♪
尚、願いが叶うまでの時間は、心願内容の大きさに比例します。大きな心願に挑戦するとなれば、ご本人も難しく感じるでしょうし、その願いを受けた神仏霊や守護霊達も、物事を動かせる力を練り込むのにそれなりの時間を要します。神仏霊達の念も、私達人間の念も、生き物として動き出します。そのためにもネガティブな観想を持たぬことが重要になりますが、願力が生き物として動き出すまでの時間を考慮することも必要です。無風期間に耐えられずに当人が手を抜けば、神仏霊達も 「あ、もういいんだ…」 となりますし、諦めてはまた遣り始めて…を繰り返しますと、何だかオオカミ少年の様になってしまい、神仏の援助も得難くなりますからね。信念を持ちましょう。
本気で叶えたい願いは、諦めず、疑わず、手を抜かずに、もうこれ以上は出来ない!!という限界までやってみましょう。限界が来たなら、それを破ってみましょう。そんなあなたを神仏が無視するはずがありません。仮に神仏達にはその計画がなかったのだとしても、あなたのために新計画を用意して下さいます。その有難みに感動する時が来るでしょう。
That's all for today...good luck !! 20101022writed