魂魄
~From 開運コラム~
一番欲しいものが得られない、或いは、得られないものを欲しがってしまう、本気になればなるほど悪化していく、いつも恋人が先に冷めていく、執着心が強くて自分でも苦しい…といった人生の困難は、まず運の悪さや気質による先天的な不運、霊障による外部からの妨害が疑われますが、「霊魂のバランスの崩れ」 も原因となり得ます。
霊魂は1つですが、その活動(働き)に応じて 「魂/コン」 と 「魄/ハク」 がある、という考え方があります。
これらの様々な不調は、「魂に魄が勝った状態」 によって引き起こされるものです。これらの霊魂のシステムを知ることで、不調を起こしている人は対処が可能になります。
【魂】 精神的活動で陽。みたま。清く明るく正しい神性が、その本性のまま働いている状態。完全を目指して祈り・精進し、進歩発展する精神のプラスの働き。人は死ぬと魂は天に昇る。
【魄】 肉体的・動物的・本能的な活動(衝動)で陰。みかげ。先祖・前世のカルマを受け継いで、情欲や愛、邪念や煩悩、喜怒哀楽などの強い感情を肉体に起こし、自らの中にある神性を騒乱・変化させ、汚く働く状態。形あるもの(肉体)を拠り所とする、権力や欲望のために略奪・闘争する。自縛霊や祟り霊等の悪霊は、魄が強い状態で死んだもの。
これらは活字の意味を理解しようとするより、霊魂の「精神的なもの」と「肉体的なもの」、「神性の働き」と「心身を煩わせる働き」、「高次」と「低次」という風に、感覚でザックリと捉えますと把握し易くなります。が、魂はともかく、魄は少し分かり難いかもしれませんね。
魂に比べて魄は、何とも言えぬ重みや圧力を感じさせます。激高している時や、好きな人や嫌いな人への激情など、理性を失って本能的に激しく高ぶった状態にある時は、魄が強大化しています。また、恋愛当初にありがちな急激な盛り上がりや興奮、肉体的・精神的な歓喜、好きな人に愛されたいと思うごく自然な愛情欲求も、魄の活動によるものです。状況の善し悪しに関わらず、心身が乱れて「ワァーーー!」となる状態は魄を優勢にします。尚、自分に都合のいい空想を弄んでいる時や、過度の依存状態にある時も、魄が異様に肥大しています。
人を見抜くのが早い人や、他者の感情や念に敏感で疲弊してしまうタイプは、主にこの魄の活動に反応していることが殆どです。また、即行で親密になったものの、徐々にシックリこなくなった…というケースは、一時的に魄の相性がバッチリだっただけですので、運命の相手などと勘違いしますと、余計な遠回りをし兼ねません。逆に、盲目的な一方通行の恋や悪縁・腐れ縁といった和合を阻むケースでは、まず魄の不調和があります。この場合、近付こうとすればするほど逆効果になり得ますので、出来れば双方の、最低でも執着が強い側の魄を静める必要があります。
では、どうやって魄を静めるのか?となりますが、魄を抑えることと、魂の働きを強めることを同時にするのが最も効果的(開運度が高い)となります。
例えば、神仏を尊び誠心を捧げている時、利己を排除して正しく生きようとしている時、精神的・知的・芸術的な精進に励んでいる時、無償の愛を捧げている時、よいものに触れて深い感動に包まれている時、魂が魄を制しています。これらの魂の働きの強化は、ご自身の心掛けとヤル気次第でいくらでも積み重ねられます。この時、内からの輝きが増し、神仏の加護も直接的に注がれたり、悪カルマがより早いスピードで解消されるなど、霊格も格上げされて幸運体質になっていきます。また(一時的に p周囲の人を癒したり悟らせる力を発揮することもあります。
一方、魄は、肉体をもって生きる私達に必要なものですし、魂と魄のエネルギーは循環しながら相乗効果を成す面もありますから、それをなくしてしまおうとは考えなくてOKです。ただ、魄が魂に勝っている状態が続きますと、我利我利亡者となり、神気から遠ざかります。神仏や守護霊といった高級霊の霊的守護や指導を得るにも、またこちらからの祈りを届けるにも、魂を中心としたパイプを介します。心願成就には、魂の祈りと加護のキャッチ力、魄の実行力・行動力のバランスを要しますので、魄が優勢な状態で欲望しても、守護霊はそれを遠巻きに見守るしかできません。
厄介なのは、魄レベルで欲望しても、天に届かずに落ちてくることです(魂は祈りますが、魄は欲望するだけです)。それらの届かなかった欲望・願望は、悪霊の餌となりますので、それが沢山落ちている空間で過ごしておりますと、心身が病んできたり、運が余計に悪くなったりします。また判断力や性向は低下しても、記憶や言語力などの基本的な水準は維持されますので、自らの霊魂活動がおかしくなっていることに気付き難いことも難点です。これらの状態が長引きますと、元の健全な状態に戻すのに時間と負担が掛かりますし、数年単位に及んだ場合は、元に戻すのが困難になることもあります。
幸いにも、魄が優位になり過ぎているという自覚が得られる時は、身体の周りに出てきてうねっている魄を、体内に引っ込めて、鎮めるイメージをするのも良いでしょう(激情している時は、顔や胸の前のそれを感じ取り易いかと思います)。それらのうねりが心身に吸収され、スーッと楽になっていく感じがしたなら成功です。そうしたら、魂を中心とした清浄な意識を取り戻すことが出来、非常に高くて清々しくて透明感のある美しい感覚が広がって落ち着くはずです。これは一日に何度でも行って頂けますが、魄の暴走によって自らのコントロールが難しくなっている場合やこれらのコツが分からない場合は、オーラ修復コースにて霊魂の治療を行っていますので、そちらでご相談頂けます。魂と魄のバランスが狂っている場合、霊的な治療を受けた方が早いと思います。
尚、祈祷を受けることで精神的な安定を取り戻せるのは、魂が優勢な状態に整えられたからです。「イライラしていた毎日が続いていましたが、楽になれました」、「穏やかな気持ちで過ごせました」というご感想をよく頂きますが、それは気のせいではなく、ご自身の霊魂活動が改善されたことを表しています。同時に、ご本人の心根がよく、精神中の神性な部分がきちんと働いていることや、守護霊との繋がりが確かで、その守護力がちゃんと届いていることも表しています。
霊魂の活動状態を健全にしておくことで、祈祷効果(神性)の受け取り効果はグッと上がります。普段の生活も良好になりますので、各種祈祷を受ける時は尚更のこと、普段からこの魂魄の働きを意識しておきますと吉です。幸福な開運生活や、スムーズな心願成就には、魂がやや強い状態で魄とのバランスを保っておきますとベストとなります。
That's all for today...good luck !! 20130904writed