言霊
~From 開運コラム~
今年ヒットした映画でいえば、DEATH NOTE
(デスノート)の記憶が新しいでしょうか。
週間少年ジャンプに連載されていた漫画ですが、単なる少年漫画と片付けてしまうのは勿体ないかな?と思います。
DEATH NOTEの、名前をノートに記された者は死に至り、顔やニックネームを知っていても、正式な名前が分からなければ呪いをかけることが出来ない…という基本設定は、画期的というより、古代信仰を元にした原始的なものを、現代風に巧くアレンジした傑作だと感じます。
日本には、古来より 「言霊信仰」 というのがあります。言葉には霊力が宿っており、口に出したことは実現化されるという思想で、呪力や信仰の対象にされてきました。言霊信仰なんていうと古臭いイメージですが、今でも私達の生活に馴染み深く残っています。
例えば、「そんな縁起でもないことを、言っちゃいけない!」とか言いますよね。結婚式のスピーチでも、忌み言葉(去る・流れる・またまた…等)は嫌い、避けなければならないことが常識となっています。日本人は、人生の節目、創立や開業などの大行事においては、今も尚、言霊の力を気にしているのです。風水にも同様の思想がありますが、私が常々「ポジティブで幸せな言葉を使おう!」 と言っていることも、全てここに繋がります。
この言霊信仰は、卑弥呼の時代には既に確立されていました。卑弥呼は女王でありながら、呪術師でもあったことは有名ですね。ここで面白いのが、卑弥呼の正式な名前はまだ分かっていないことです。現在、卑弥呼と呼ばれているのも、中国の正史に、「倭国(現日本)の王は卑弥呼というらしい」 と記されているためであり、日本には卑弥呼の正式な名前を残した書物等は一切ありません。
しかし、「卑弥呼という」 ではなく、「卑弥呼というらしい」 と書かれていることから、卑弥呼の命令で諸王朝に派遣された使者でさえも、卑弥呼の本当の名前を知らなかったのではないか?という説もあります。
卑弥呼は何故、自分の名前を隠していたのか…。昔の女性は名前がありませんでしたが、卑弥呼ほどの地位で、名前が無かったことは考えにくいですね。自らの名を明かすことで、呪術にかけられることを防止したのではないか?という説があるのですが、私もそれに賛成意見です。呪術を使う者であるからこそ、その恐ろしさを知っていたのでしょう。
アフロディテで行う祈祷においても、ご本人のお名前は必須ですし、お相手等関係人のお名前を、差し支えのない範囲でお知らせ頂いています。その理由は、やはりお名前を頂いた方が祈祷がしやすく、また効果も高いと感じるからです。また、住所は必要としておりませんが、ご相談文中に地域を記しておられる場合は、毎回、そちらへ向かって祈祷を行うようにしています。当然、頂いた情報は祈祷や鑑定のみに使用し、それ以外に用いること、無断で呪術をかけることは一切ありません。 ※適職等を鑑定する場合は、宿命図を考慮するため、出生時間や出生地・現在地の都道府県名をお知らせ頂く場合がございます。
しかし何度も言いますが、世の中には恐ろしい人や団体も存在します。勝手に呪術をかけられたという霊的問題だけでなく、実質的・人的な妨害行為による被害を受ける場合もあります。鑑定や除霊を依頼したら、反社会的な組織団体が勤務先に押しかけてきて、会社をクビになった…とか、恋人に相談内容を暴露された、直接危害を加えられた、脅されて大金を要求された…等といった、元々の悩み以上の2次被害を受け、私を頼ってくる人も少なくありません。
悪質団体による被害に限らず、おせっかいな人物に相談した結果、頼みもしないのにしゃしゃり出て来て、掻き回される…ということもあります。「ネットではなく、対面式だから大丈夫だろうと安心した…」 という方もいます。お気持ちは分かりますが、ネットショップだろうが店舗や事務所を構えていようが、本物を見抜く目と危機感がなければ、不幸の渦へ自ら身を投じることになるのです。
安易に個人情報を教える行為は控えた方が無難です。こんなことを書くと、アフロディテの祈祷・鑑定に必要な情報を頂けなくなると困るのですが、時々、かなり詳細な情報(番地まで記された現住所や勤務先など)を送って来られる方がいます。その場合は、ご無礼をお詫びしながら、ご注意申し上げています。
思うに、勤務先の社名を聞かれたら、おかしいと思った方が宜しいかと思います。鑑定や祈祷、浄霊などにおいて、勤めているか否かはまだしも、勤務先名が必要になることは、まずありません。大体、勤務先名が必要になるのは、ローンを組むときです。収入の程度と会社の状態を知り、返済が無事に行われるかを査定するために要します。連絡が取れなくなることを防ぐため、事前に本人確認の電話を会社に入れることもありますね。首根っこを押さえるわけです。
とすれば、不必要に会社名や住所を聞かれるということは、金の虫にされる可能性や、いつまでも追い回される可能性も有り得るという危機感を持たなければなりません。会社名や住所(本籍地)などを無法者に知られてしまうと、中々逃げられませんし、周りの人にまで迷惑が及ぶ可能性があります。
卑弥呼は名前を隠しましたが、現代で名前を隠して生活をすることは不可能です。ですが、それ以外の大切な情報を出さないことは、自分次第でコントロールできると思うのです。これは業者に対してだけでなく、身近な人間関係においても同様です。中々変えられない情報を、軽々しく喋ってしまうのは止めましょう。
詩を書き、声に出して読む…という和歌の習慣が良い例ですが、言霊は、書く事でも霊力が宿りますが、声に出すことで更に強い霊力が発動します。自分が発する言葉や他人から受ける言葉は、当人の人生を動かす力をも秘めています。
悪意のある言葉を、発したり受けたりしないように注意しながら、幸せに通じる言葉を率先して使いましょうね!
That's all for today...good luck !! 20061212writed