先祖供養
~From 開運コラム~
霊障を問うご相談が増えました。ほとんどの方が多少の霊障を受けているものですが、中でも、「霊に興味を持つ方」、「霊障を心配する方」は、確実に"際立った霊障"があると言えます。霊障が気になること自体が、霊障があることを証明しているのです。それを証拠に、霊障のない人は、邪悪霊や先祖・前世の霊障話を聞いても、全く興味を示しませんし、恐れることもありません。思い当たる節がないので、「そういう世界もあるのか…」と、まるで他人事なのです。これこそが、霊障がある人と無い人の差です。悪霊や霊障が気になるのは、ご自身の潜在意識が、霊障の有無を誤魔化さずに察知しているということですね。
霊障の中でも、やはり先祖(御家)による霊障は多いと感じます。祟りと言う表現は避け、「子孫に対するシグナル」と表現したいところですが、そのシグナルは、子孫に不幸や禍を齎す傾向にあることも否めません。これらは、親類縁者の状態や有り様で、大体の把握が出来ます。最も判り易いのは、女系の御家(男系が短命か男子が産まれない傾向にあり、後家・行かず後家が多いのが特徴)ですね。
御家の霊障に悩んでいらっしゃる方は、「先祖供養の仕方を教えて下さい。」と抽象的なご質問をされるのですが、先祖供養には「完全マニュアル」が無いのが本当のところです。と言いますのも、家系図や先祖の亡くなり方、逆縁の有無、仏壇や墓の状態・有り様、供養している者…等、その家々の状態によって供養方法のポイントが変わってくるからです。全く同じ状態の御家は無い!と言っても過言ではありません。従って、「誰にでも効く統一的な先祖供養の方法」は存在せず、個別の細密な診断・鑑定が必要になります。
とは言え、お彼岸ですので、最低限の先祖供養のポイントをお話したいと思います。
現在では仏教系の供養が大半かと思われますので、そちらを中心に記しますね。まず、全ての人に先祖は存しますから、本家でない場合や死者がいない場合も、一家に1つの仏壇を構えます。仏壇の中の配置が正しく行われているか、特に位牌の位置は重要です。後、仏壇の中に故人の写真や遺品を飾るのは止めて下さい。仏壇の引き出しの中は、不要物を溜め込まない様に注意します。供花は白菊に統一した方が無難です。
次にお墓ですが、墓及びその周辺を清浄に保つことは言うまでもありません。仏壇と同様に、太陽に向かって建てます(西から東に向かって…等)。時々、不適切な文字が彫られたお墓を見かけます。知識の無い業者に任せ切りだった場合は要注意です。後、供物は仏壇に供えるものであって、お墓に持って行くものではありません。生前に好きだったお酒を墓石の上から流したり、食べ物を供えたまま帰る人がいますが、有難迷惑です。墓地を彷徨う浮遊霊の餌になり、墓内に邪霊が住み着きます。先祖霊は子孫に助けを求め、霊障を引き起こします。実際にも、小動物や虫にお墓を荒らされたり、糞などで汚されたりしますので、どうしても供えたい場合は、手を合わせた後に、必ず下げるようにして下さい。
また、しきたりに従って真面目に先祖供養をしているのに、霊障の緩和が見られない場合も多くあります。この悪因が、墓の中にあることも少なくありません。お墓の中に水が溜まって骨壷や遺骨に異変が起こっていたり、蟻などの虫の巣になっている場合があります。これらは開けてみないと分かりませんし、普段、お墓の中を見る機会など滅多にありませんから、気付くのが遅れます。最悪の場合は、新仏(死人)が出て、否応無く墓を開けるように仕向けられることもあります。玉には、お墓の中も注意してチェックなさることをお勧め致します。
最後は、仏壇及びお墓に向かって手を合わせる時ですね。よく、「私たちを見守って下さい」とか、「○○の悩みを解決して下さい!」、「結婚したいです♪」等と、先祖霊にお願い事をしている人がいますが、これはダメです。また、意外と多いのが、「誰某が憎いので、バチを当てて下さい。」とか…。最悪です(笑)。しかも、他人ではなく、配偶者や身内の不幸を願い、先祖霊に祟りを乞う人が想像以上に多いのですよね…。これはもう笑えません…。
先祖の中で高い霊格を持つ人は、いずれ守護霊や神仏になりますが、それはずっとずっと先のことです。亡くなって30~50年に満たない死霊は、子孫が問い掛けをしたり何かを願う度に、肉界(この世)に引き戻されますので、成仏出来ません。その上、1人の先祖にお願いをしたとしても、その付近にいる先祖霊もまとめて引き戻しますので、多くの先祖霊が不成仏霊に成り得ます。引き戻される霊は、生前の我心が残っていますので、子孫の語り掛けや相談に応えようとします。しかし、本当の神仏とは違いますので、大抵は子孫をミスリードして失敗します。即ち、「先祖霊が、霊障を引き起こす」ということです。先祖霊にお願い事をする行為は、供養を阻む行為です。お願い事は神様にするべきであり、先祖霊には早く成仏してもらうのが基本です。これらは一族全体で守らないと意味がありませんから、徹底が難しいのも現状です。
仏壇やお墓に向かって手を合わせる際は、「無事に生かせてもらっていることの感謝」と、「成仏(神道の場合は冥福)を祈る」ことに徹します。先祖霊が無事に成仏することで、その御家の子孫繁栄が守られます。子孫繁栄とは、良縁に恵まれて結婚し、健康な子を産み育てることですね。仏壇やお墓に直接良縁を願った場合、肉界を彷徨う死霊の計らいによって、ご縁自体は得られることもありますが、ミスリード(見当違い)のご縁だったりして、かなり辛い恋愛になったり、トラウマになるような失恋を味わうことも少なくないようです。しかも、成仏できない先祖霊が増えますので、その家系は途絶える方向へと向かいます。
先祖供養に目が向くことは良いことですが、自己流の遣り方は危険が伴います。成仏・冥福を願う真心が必要なのは当然のことですが、やはり正しい方法で行わなければ意味がありません。ここに記した基本的な内容を守るだけでも効果はありますので、是非ご参考頂きたいと思います。そして、要らぬ邪霊まで引き寄せないように、霊障や先祖供養に拘り過ぎないこと、拘る人に近付かないことです。また、ご自身の手に負えないと判断出来る場合は、手遅れにならない内に、アッサリと除霊・浄霊・先祖供養をお受けになりますことをお勧め致します。
That's all for today...good luck !! 20060924writed