自分の力を信じる

~From 開運コラム~


自分の力を出していない人、そもそも自分の力をアテにしていない人がいます。
自分に自信がないのか、自らの力を感じる機会が無かったのか…どちらにしても、このような「自分を愛していない」方は、過去においても幸せではなかったはずですし、これからも幸せになることは難しいと言えます。

特に気に掛かるのが、パワーストーンや魔術・開運グッズに凝る人です。
日本人は元来より縁起を担ぐ民族であり、日本国内にとどまらず各国の縁起物を取り入れて楽しむ傾向がありますね。私も縁起には気を使いますし、このような日本人の特性を受け継いでいる人間の一人であると言えます。

しかし、縁起物やパワーグッズは「自らの潜在能力を開花させる物」として使うべきであり、「頼る物」ではありません。
「パワーストーンに魔術をかけて持っている」とか、「呪いの●●を通販で購入した」…とか、この類のお話やご相談は後を絶ちませんが、私は共感することが出来ずに困惑してしまいます。「このままでは、この人の人生はダメになってしまう…」と、心配せずにはいられません。

私たちは人間です。神が最も心を込めてつくって下さった、頭脳と行動力を兼ね揃えた最強で最高位の「人間」なのです。知力・思考能力・対話力・表現力…を持って生まれた意味を、ちゃんと理解するべきです。
石や物に依存して頼り、中には自らの人生を石に託して心願成就を待っている人もいますが、言葉を話すことが出来ず、動くことも出来ない石や物に人生を預けるのは、如何なものかと思います。

これらの開運・パワーグッズは、潜在意識を活性化すると共に、新しい可能性や能力、自信を引き出すものとして「利用」すべきなのです。何かある度に石やグッズを買い揃えたり、石を忘れた日は落ち着かない…と、完全に「依存症」の域に達している人もいますが、自分の力をアテに出来ず、物の力に頼らなければ生きていけないなんて、悲惨な人生だと思います。

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私が中学生の時、クラスメートが首から何かをぶら下げていました。聞けば、一家でお世話になっている宗教団体の長から、「あなたには大きな禍が起こるから、それを回避するために、この御札を肌身離さず持っていなさい。」と、紙に書いた札を渡されたと言い、それを丁寧にビニールに包んで首から提げていたのでした。

それから数ヶ月経ったある日、その子が提げている札を担任教師が発見しました。「それは何だ?」「何でもありません。」、「外しなさい!」「嫌です。」の押し問答が延々と続き、結局、教師は力ずくでその札を取り上げました。その子は、「それが無いと、私は死んでしまうかもしれません」と泣いて懇願しましたが、教師は「これが無くても、絶対に死んだりはしない。保証するから安心しなさい!」と言い、それを返却しませんでした。

その後、その子の両親から猛烈な抗議が教師に寄せられ、「信教の自由を奪う行為ではないのか?」 「学校に不要な物は持って来てはいけないと校則で決まっているから、教師が取った行動は正当化できる」 「だとしても、教師に生徒の精神に立ち入る権限があるのか」…等と、保護者達の間で論争は広がりました。

しかし、札を取り上げられたその子は、「これで、やっとあの札から開放された…」と、安堵の表情を浮かべていました。お風呂に入る時も、寝る時も、その札を一時も外すことの出来ない生活が、本当は辛くて仕方が無かったのです。教師は保護者達からバッシングを受けましたが、「その子を本当の意味で救ったのは、札ではなく先生だ!」と私たち生徒はその教師を支持し、解決したのでした。禍を忠告した宗教団体こそが、禍の正体だったのかも知れません。

私は幸いなことに、常識を持って強く生きることを教えてくれる良い教師に恵まれましたし(上述の内容には賛否両論あると思いますが、本当に生徒思いの良い教師でした)、友人の数ヶ月間を通して、物に頼らなければならない苦しみを知ることが出来ました。

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いつの時代も、信仰が生まれれば、それを象徴する物への偶像崇拝が生じます。しかし結局は、「神」を崇拝するべきであって、人や自然が作った「物」を崇拝するのは異端であるとされ、偶像破壊に至る傾向にあります。旧約聖書を取り入れた多くの宗教では、偶像崇拝は人間としての霊格・精神格を下げますので、(淫欲の罪を犯すと解釈されることもあります)、全般的に禁止されております。また仏教では、仏像に手を合わせる習慣がありますが、仏教の開祖である釈迦は、それらを認めておらず、釈迦の死後数百年経った後に、仏像化されました。神道においては、相変わらず寛容なので(笑)、私たちの自由に任せて下さいますけどね(日本人で良かったですね♪)。

偶像崇拝の是非を問うつもりはありませんが、未発展な地方で偶像崇拝が残る傾向にありますし、私の周囲においても、物の力にすがって生きている人は、一般平均よりも不幸な人生であると感じます。頼りにすべきは自分自身ですし、崇拝するならば神霊であるべきです。その上で、困ったことがあれば、信頼できる人間に相談してみましょう。神霊を敬う気持ちを持っていれば、周囲の人間の言葉を通して、守護霊の助言を得ることもあります。

じゃあ、パワーストーンや開運グッズは持ってはいけないの?と言われそうですが、そうではありません。開運グッズは色々ありますので一概には言えませんが、石は、持ち主の力を引き出して、ラッキーを齎せる効果もあります。この一文からも分かりますように、持ち主の力次第ということです。最終的に、1番大切なのは「自分の力」です。霊障によって力を出せない人や、力を奪われている人は別ですが、通常は、自分を幸せにするだけの力を持って生まれています。


あなた自身を、もっと好きになって下さい。そして、あなたが本来持つ力を信じて下さい。
現実から逃げ出すことなく、あなたの力をもっと活用しましょう!!

That's all for today...good luck !!   20060705writed 

※鑑定や祈祷におけるご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。


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