優柔不断と悩み癖
~From 開運コラム~
イギリスの心理学者たちが、面白い研究結果を発表しました。
対象者の内、半数には豊富な思考時間を与え、残り半数にはパズルを解きながら考えるというハンディを課し、正しい判断・選別が出来るのはどちらか?というものでした。
結果、十分な時間を与えた方は、迷った挙句に判断を誤る者が多く、逆に脳にプレッシャーを掛けられている方は、正しい判断がなされ、「面倒な問題ほど、忙しい中で考えた方が最善の選択・対処が出来る」ことが証明されました。
過去のコラムでも、「忙しい人に仕事を頼めば、正確且つ処理が早いのに比べ、暇な人に頼めば遅い上にミスが多い」ということを書きましたが、結局、これらは仕事面だけでなく、あらゆる面において共通しているということですね。頭が回っていない状態で堂々巡りの思案を続けるよりも、忙しく回転している頭で考えた方が、不要な思考を飛ばして合理的な決断が出来るのでしょう。
時間を持て余している人ほど優柔不断になり、同じ悩みを持ち続けて立ち止まってしまう傾向にあります。「何か励むものを見付けて、生活を忙しくしましょう♪」と何度もお勧めしてきましたが、ようやく心理学上でも証明されました。余計なことを考える内に、否定的な要素を多く検討することになる…という見解も、確かに一理ありますよね。
「優柔不断な性格」と言いますが、正確には「性格ではなく、思考回路の癖」です。癖ですので、訓練すれば改善することが出来ます。無期限で迷い悩むのではなく、期間を定めてその間に決断する、そしてその決断の通りに行動へ移す…を繰り返し実践することで、意識しなくても即断即決が出来るようになります。
同じことを悩み続けていると、悩むことが癖になってしまいます。何かが一段落した時、脳からは「次にすることは?」の問い掛けがあります。この場合に、次にすること(没頭できること)がない場合は、脳が暇になってしまいます。それを脳は、許してくれません。
その結果、大抵の場合は「彼のことを悩もう!」等となり、それを繰り返す内に彼のことを悩む癖が出来てしまうのです。これは愛とは違いますね。特に悩む内容もないのに、無理に彼のことを思案していたら、不安や不満が増幅…ということもあるはずです。
他に趣味や生き甲斐を持たず、生活が彼でイッパイという方の恋愛が巧くいかないのは、このあたりも原因の1つになっています。悩みで精神や脳を埋めている内は、実質的な幸せは程遠いと言えます。努力と幸せは比例しますが、悩みの大きさ・期間の長さと幸せは比例しません。悩むこと=努力ではありませんからね。出来ることをしていない怠慢の罪を、心労で解消しているのです。
それでも、「どうしよう…」と堂々巡りをしてしまう方は、まず「悩む」ことから「考える」ことに変えましょう。目的のために何をすれば良いのか、建設的に考えて実行に移すのです。うまくいけばラッキーですし、仮にうまくいかなかったとしても、そこから脇道に回避して、違う道からやり直すことも可能です。何もせずに後悔や未練を残してジメジメ…というのが1番良くありません。経験や学びも得られませんし、悩んだ心も時間も全てが無駄になりますからね。
「もし、失敗したら…?」こんな不安がよぎったら…。
考え方次第だと思います。停滞や停止を味わい、そこで断念したならば、失敗となるのでしょう。しかし、その都度打開して、それまで以上の発展を得たならば、それは失敗ではなく、「成功までの過程」になるわけです。なので、決断・行動の際に最低限のポイントさえ押さえていれば、過度に恐れる必要はないと思います。それに、迷いを解消したり、失敗を防ぐために「占い」があるのですからね。心配ありませんよ♪
生きている限り、そこで終わり…なんてことはないのです。要は、終わりは自分自身が決めるものであり、終わりだと思えば終わりだし、続いていると思えば続けられるということです。結局、「自分の人生は自分の好きなように決めることが出来る!」ということです。時間や心を無駄にすることのないように、一瞬一瞬を大切にしましょう。
今日は昨日までの結果であり、明日のために今日がある…!
That's all for today...good luck !! 20060508writed