念通力

~From 開運コラム~


念の強い人と、念の弱い人がいます。通常、念力が強い人の方が、自分の力で切り開こうとする底力がありますので、有利と思われています。そのため、念を強めるための修行や、自己啓発のマニュアル実践をしている人も沢山います。念とは思っていなくても、「成功の鍵は、意志の力」 という考え方は、珍しくなくなりました。

確かに、意志の強さは成功に繋がるものです。意志が強くなればなるほど、念力となって発せられます。
穢れのない良い念は、守護霊を通して神界へと真っ直ぐに届き、成功が齎されます。しかし、身勝手な我欲で満たされた悪い念は、生霊になったり、悪念(餌)を欲する悪霊を呼び寄せますので、不幸を齎せます。

即ち、念の強い人は、自分の思い通りに成功を掴む力がある反面、意志や意識次第では、霊障に見舞われやすいということです。この場合、念の弱い人の霊障よりも、念の強い人が引寄せた霊障の方が、凶意が強いと断言できます。


「一念岩をも通す」 のことわざ通り、人の念には大きな力があります。恋愛に恵まれない人が、必死で 「恋人、恋愛成就…」 と念じることや、別れた恋人への思いを軽くしたら、復縁のチャンスがなくなるのではないかと思う未練、「あいつが憎い」 という恨み等、その善悪を問わず、全ての強い想いは、念となって発せられます。

念は、霊道を通って必ず対象者の元へ届きます。電波と同じ原理です。どこにあるか分からない携帯電話が繋がるように、念は、念波となって霊道を通り、確実に相手を探し当てます。従って、顔を知らない相手であっても、その存在が確かな場合は、ちゃんとその者に行き着きます。例えば、恋人の浮気相手を恨む場合、その相手がどこの誰だか知らないとしても、浮気相手が確かに存在しているならば、対象者にその恨みの念は的確に届くのです。

若い頃はモテていたのに、途中から異性運を落とし、結婚できずに困っている女性も沢山います。これは、元彼の(当時の)独占欲や未練だけでなく、この女性に片想いをしていた男性の執着、それらの男性を愛していた女性の逆恨み…等、時を経たにも関わらず、何体もの生霊が憑いていることが原因だったりします。モテない人より、モテる人の方が、注目・執着されやすいですし、知らぬ間に妬みや恨みを買っている場合が多いので、注意が必要になります。

また、既婚者との不倫経験がある女性は少なくありませんが、大抵は、不倫相手の奥様の生霊がベッタリと憑いています。憑かれた愛人女性は、これを祓わない限り、その既婚男性との結婚はおろか、他の男性との縁も難しくなります。

先に記しました通り、不倫関係が決定的に明かされておらず、愛人女性の素性を把握していない場合も、奥様がご主人の浮気に勘付いただけで、恨みの生霊を愛人に憑かせることが可能です。言うまでもなく、本当は不倫関係ではないのに、奥様に不倫を疑われるような友人関係も避けた方が無難です。

最悪なのは、不倫関係が終焉を迎えた後、若しくは、不倫関係がそもそも成立していない場合も、奥様の疑惑や悔種が残されている限り、何度も何度も悪念を受けて、憑かれ続けることです。不倫中の女性は、奥様にも同じ苦しみを味わせるために、自分の存在をアピールしたがる人もいますが、色々な意味で危険であると感じます。

仮に、奥様の勘が外れており、ご主人が浮気をしていなかった場合は、奥様が出した生霊は彷徨い続け、全く無関係の意志薄弱な人や、不倫中の女性に憑くこともあります。どちらにせよ、生霊を発した方も、憑依された方も、その後の人生は幸薄いものになり、精神的苦痛を伴う生活が待っています。

念・執着心・依存心の強い人は、生霊を発する癖がついています。中でも、神仏(本筋)の解釈を省いたまま、精神哲学を中途半端に理解している人は性質が悪く、妙な宗教団体に入信した人と同様に、偏った思想が染み付いています。その上、念力だけは異常に強くなっている場合も多く、毎日毎日せっせと穢れた念力(生霊)を発し続けています。自我自欲を強調するだけの悪念であることに気付きません。たとえ気付いたとしても、「念じ続ければ、奇跡が起こるかも…」 と、またもや独善思想によって、悪因を正せないのです。

このように偏った知識・思想を持っている人は、独善主義の精神論が邪魔をして、守護霊の公平で正当な言葉が耳に入りません。誤った解釈で洗脳された思想を、元の正常な状態に戻すには、相当な時間が必要になりますし、本人の自覚が無ければ不可能です。また、その偏った思想に感応する悪霊に支配されていますので、祈祷やオーラ修復等も困難を極めます。

崇高で清らかな愛・信仰・思想のベース部分を知らぬまま、ただ 「思いを通す」 という情欲・欲望を満たすためだけに、念力という精神世界の 「都合のいい部分」 を抜粋して利用しますと、悪カルマと霊障を増幅させると認識して下さい。

包括的に説明できるものではありませんが、不浄な念とは、人を恨むものをはじめ、自分の我欲が満たされるだけの願い・想いが主だったものです。あの人と付き合いたいとか、あの人と結婚したい…と望むことは普通のことですが、お相手を愛する気持ちよりも、お相手を手に入れることがメインで、利益や欲望が先に立っていたり、お相手の気持ちや状況がどうであろうが、自分の想いを通すことだけを望む場合は、そこに正当性はなく、我欲…即ち不浄な念になっています。

当然、情欲にまみれた身勝手で穢れた念も、霊道を通ってその関係者に届きます。たとえ、愛し合いたい相手であったとしても、想えば想うほどに、無意識の嫌悪感を持たれることになります。お相手を操ろうとする念力は、百害あって一利無しです。目的完遂の念ではなく、真の愛情・真心を込めて、お相手の幸せを願う念力の方が、結果的には良い結果を早く齎せます。以前のコラムでも記しました、「北風と太陽」 の話と通じるものですね。

恋人との仲が壊れている人や、低迷している人、ご縁に恵まれない人は、自分が満たされることを望むばかりで、「お相手を、真心をもって愛する」 という、最も大切なことを見失っています。自分は誰にも真心を捧げていないのに、愛されて幸せになることだけを念じても、そこに正当性はありませんので叶いません。

しかし、たとえ我欲であったとしても、大局的にみれば、お相手や周囲の望みに沿っており、良い意味での生産性や貢献が期待できるものであれば別です。考え方を改めさせられる機会は与えられるでしょうが、願い自体は叶えられると思います。神仏霊は、「自分だけが良ければいい…」 という願いよりも、より多くの人が幸せになれるような、貢献度の高い願いを優先します。

神仏霊に好かれる願い方を見出すことで、叶う確立は高まり、叶う期間は縮まります。念通力を利用したいのならば、ただ 「自分の想い」 を念じるのではなく、「その願いが叶うことによって、多くの人が幸せになれる内容」 にしましょう。

人の幸福を心から願い、人を実際に幸せにすることで、ご自身の悪カルマが解消される上、善カルマが増幅されます。単なる悪カルマの解消とは、比べ物にならない大きな効果です。霊障の具合にもよりますが、必然的に運は引き上げられ、幸運・強運体質になれます。ラクに願いが叶う人は、このカルマ原理と念通力を正しく利用している人達です!

That's all for today...good luck !!   20070306writed 

※鑑定や祈祷におけるご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。


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