思いやり
~From 開運コラム~
「お相手を思いやること」 は、常々、私自身が重要視していることです。
打算と受け取られたくないのですが、お相手を思いやることで、思いやりを返されます。その積み重ね、即ちそのお返しのし合いが、恋愛関係を含む全ての人間関係なのだと思います。
自分が得をすることばかりで、他人に思いやりをもって接することが出来ない人は、順調な時は難なく過ごせますが、こと不運に見舞われた場合は、周囲からの思いやりや優しさ、援助を受けられず、辛い思いをするはめになります。
人に思いやりを持てない人は、「自分さえ良ければ、人はどうでもいい。」 という言動が多く、本人が自覚している以上に、冷たくて薄情な印象を周囲に積み重ねています。仕事・職場等の利害が絡む場合は例外ですが、いざ困った時に誰かを頼っても、表面的な同情や好奇心を受けるだけで、実質的な救いの手や、尽力を注いでくれる人はいません。
恋愛関係は勿論のこと、全ての人間関係において、儒教でいう五常(仁・義・礼・智・信)が不可欠になります。
人付き合いにおける五常を簡単に要約しますと、仁は愛や思いやり、義は人に対する正しい道、礼は感謝、智は判断、信は誠実となります(※諸説有り)。円満な恋愛・人間関係を継続する秘訣は、この5つを持ち合わすことにあります。
特に五常の中でも、仁…即ち、愛や思いやりが1番最初に記されていることも、注目すべき点であると思います。
周囲からの愛情、協力や情けがあるからこそ、心に幸福感や潤いを感じることができ、豊かな人生を送ることができるのです。これらを得るには、自分が与えることから始まります♪
人を思いやらない人は、自分に自信があり、無意識に他人をシモベのように扱っているのかもしれません。
でも、それは悲しい錯覚です。世の中にはお人好しと言われる極少数の愚直な人もいますが、大抵の場合は、黙って利用されている振りをしながら、仕返しや縁切りのチャンスを狙っていたりします。一見、優しいように見えて、事なかれ主義の裏に潜む、大人独特の怖さも否めませんね。このような状態に陥っている恋人同士は、意外と多いように感じます。
それにしても、「思いやりって何だろう…」 と改めて思うと、何だかあやふやな感じがします。
辞書によると、「人の身の上や心情についての察し。同情。推測。思慮分別。」とありました。私的には、これらに加えて、「相手の全てを認め、受け入れ、受け止めてあげる優しさを、惜しみなく表現すること」 だと思います。
私には、「思いやりの鏡」 のような大切な人がいます。今の私だけでなく、過去の私も愛おしいと言ってくれるその言葉に魂が振るえ、何度となく勇気付けられてきました。その人から本物の思いやりを受ける度に、「私の思いやりも本物か?」 と、しみじみ考えさせられます。「思いやりのつもりだけど、実は思いやりじゃなくて、無駄に気を遣っているだけなのかも…?」 と、反省することもあります。
毎日同じことを繰り返す内に、本筋からずれてしまうことは結構あります。ですから私は、定期的に 「思いやりを持って生きているか?」 を真剣に見直し、気持ちを新たにしています。ご相談者の方からも、「日頃の目的意識や祈りがマンネリ化してきました」 と、定期的に喝入れを含めた祈祷のご依頼をお受けしますが、大変賢く正しい方法だと感じます。
人間には飽気がありますので、真剣に同じことを続けるのは辛いものです。大多数の人は途中で、マンネリ・惰性・迷いが生じ、新鮮さを求めて、他のことに手を出したがります。それらの誘惑を振り払い、1つのことを徹底して遣り遂げられる、自己コントロールの出来る人だけが、本物の成功を得て、勝ち残ることになります。だから、勝者は少ないのです。
ある程度の成功を得ても、気を緩めずに、更に追求することです。完全に極めたならば、次に遣るべき課題(天命)が、否応なしに齎されます。惰性の逃げ心を、新アイディアと勘違いしないように、目の前の目標に集中しましょう!
子供でも分かるような当たり前のことが、大人になりますと当たり前すぎて分からなくなったりします。
「温かくて素直な心で恋人や周囲に接しているか」、「一度決めたことを、徹底して遣り遂げる信念や、諦めない気持ちを保っているか」 を、新年という良い機会を利用して改めて心に刻み、心願成就を目指しましょう♪
That's all for today...good luck !! 20070106writed