神様へのプレゼンテーション
~From 開運コラム~
2012年は、神仏・祈り(祈祷)・祭祀といった ”神仏への発願” がキーポイントになる1年です。
そこで今回は、発願についておさらいしましょう。今からきちんと理解して正しく行えば、効果的な発願ができ、おのずと報恩や加護にも恵まれ易くなります。
心願とは、神仏や守護神・守護霊達にかける願いや望みです。よって、人間(相手)にかけるものではありません。
ここを取り違える人が非常に多いです。例えば、「あの人が私の言い分を聞いてくれたら全てうまくいくのに。言うことを聞け、言うことを聞け…」 とか、「あの人がいるから、自分は浮かばれないんだ!どこかに行ってほしい」、「もうあんな嫌な思いはしたくない。二度とするな、二度と言うな」…等々、はじめは純粋な心願だったはずが、今や他者の言動を操作する呪い(のろい)の様になっていることもしばしばです。
スランプに陥っている人は、「誰かを自分の思い通りに牛耳ろうとする願いになっていないか?」をセルフ・チェックしましょう。人に願いをかければ、その人の一方的な考えや都合で決着が付いてしまいます。そんな不平等を我慢できるはずがありませんね。結果、どうなっているのかが心配になり、その人から意識を離せなくなります。相手の一挙一動に、心は掻き乱され、苦しいのに吸着されてどうしようもなくなり…、悪くすると精神病を患ったり、生霊となって相手に憑依することになります。こういう失敗の背景には、自分に甘く怠惰で傲慢 (自分はそのままで相手を変えようとする) といった悪業(悪カルマ)があります。その悪癖や悪因を悟って反省し、改善に努めなければ、スタートラインにさえ立てません。チャレンジしながらマイナスを深めるだけになります。
こういった遠回りをしないためにも、発願のベクトルは常に神仏に向け、謙虚な心で誠心誠意を尽くしていくことが望まれます。今の試練は未来の栄光のためにあります。弱音を吐かず、自他の魂を大事にし、自らの務めに務め、霊格と人格と精神格を上げることで、悪カルマは解消されます。神仏の救いも届き易くなり、心願は成就していきます。何をすればいいのか分からない場合は、「自分の魂を傷付けない、自分以外の魂も傷付けない」、まずはこれを徹底的に実践しましょう。これを守っておけば、大抵の霊罪は免れます。喧嘩(怒り)や嫉妬や責苦や愚痴は、魂をも傷付けて霊格を落とす直接要因になりますので、意識的に避けましょう。
また、叶えたい願いは、「この願いが叶ったら、自分にとっても皆にとっても、こんなにいいことがあります!」 と、神仏にプレゼンする形に整えるのがポイントです。世のため人のためになる心願を持つことで、神仏の助力が得易くなります。状況がどんなに悪くても、神仏が 「それはいい!」 と納得したなら、絶対に叶います。
自分が嬉しいだけの欲望は、他に先約がない場合は叶うかもしれませんが、普通はもっと良い心願や縁に阻まれます。言うまでもなく、「どんな罰でも受ける覚悟はあるから、想いを遂げたい」 等の発願も論外となります。それは覚悟ではなく、自分勝手な開き直りと言いますが、こういう発想になること自体、不正な願いであることを自覚していますので、そういったレベルのお話を神仏は相手にしません(それを好むのは低級な悪霊です)。叶わない願いに悩まされている人は、「自分さえ良かったらいい」、「自分と相手さえ良かったらいい」 というレベルから抜け出すことが不可欠です。醜い欲望を持ったとしても、その都度、理性でそれを撤回するのです。欲望の強さは生きるエネルギーの強さでもありますから、使い方を誤らなければ、大物や大成者となる可能性を大いに含んでいます。
尚、神仏の気を惹く心願(プレゼン心願)が思いつかない場合は、奥の手として、神仏に直接貢献する遣り方があります。これの最上格は祈祷ですが、ご自身方でも日頃から朝夕の御勤めや御奉仕を続け、産土神社や神棚、菩提寺や仏壇(御本尊)に真心と手間を十分にかけて尽くしておきますとベストです。神仏との関わり合いが深まり、信徳によって道が開けたり、祈祷効果の受け取りも大幅にアップし、心願成就の短縮に繋がります。またこれらの実践によって、神仏にプレゼンが出来る心願が思いつき、そちらに向かえることもあります(人生開花)。特に2012年はこの奥の手が効果的な1年です(※先祖供養は2012年のそれに含まれませんが、願い事をしない形で継続しておきましょう。2013年以降の運に役立ちます)。
但し、この奥の手の実践には、毎回毎回慣れることなく、飽きることなく、新鮮かつ真剣極まりない気持ちで神仏に貢献し続けることを要します。「触らぬ神に祟りなし」 の通り、触るからには(心願成就の如何に関わらず)一生をかけてその神仏に尽くす覚悟と信念を要します。それの自信がない内は、プロに祈祷を依頼するのに留めておくのが無難です。尚、お祈りの際は、毎回基本作法を忠実に守った上で、緊張(畏れ)と集中と気の昂りを維持した状態を作ります。そして長さよりも強く祈ること(誓願・発願)を心掛けましょう。真剣な祈りには多大な霊力・精神力・体力を要しますが、その状態をキープして祈るからこそ、霊的な火炎が燃え、魔が入らずに済みます。
また、高次の高級霊に祈るには、何層もの霊界を突き抜けていく真っ直ぐで強いエネルギーを要します。多くの人はその手応えが分からなかったり、そこへ到達するだけの霊力が開発されていません。また、悪霊や生霊に憑依されている人は、神仏や守護霊に化けたそれに祈るという恐ろしいことをしていたり、簡単に対話していると思いきや、その相手は自分霊…、ということも少なくない様です。よく分からない場合は、神仏を讃えに讃えることに専念しますと間違いありません。場を綺麗に整え、心から讃えることで、高次の霊の方から耳を傾けて下さることもよくあります。
これを読んで、効果的な発願について考えているという事実が、今のあなたに神仏の御心が注がれていることを証明しています。正しい知恵を用い、たゆまず努力し、日頃から神仏を御慕いし、肝心な時には神仏に素直に助けを求めましょう。求めるから、応えて頂けるのです。日頃から顔なじみになっているから、お声を掛ければ(お声を掛けずとも)直ぐに来て下さるのです。特に2012年は御神縁と御仏縁を意識することで、実際の生活や人間関係も活性化します。価値ある情報や、嬉しい果報が齎されたり、苦しい時は助けてくれる人が不思議と登場するでしょう。神仏に関わるのと同様の心持ちで、人との縁も大事にしましょうね。
末筆ですが、本年も大変お世話になり、本当にありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
2012年の私達も安全で、益々幸せであります様に…!!
That's all for today...good luck !! 20111204writed