高度な段階へ

~From 開運コラム~


古代から人間には守護霊が憑いていました。その正体は自然霊の様なものだったと感じられます。中世には、既に今と同じようなスタイルが確立されていますが、今と大きく異なる点はその数です。発明などの大きな偉業を成し遂げた人物だったとしても、常の守護霊の数は約1~3体と少なかった傾向です。そのかわりに霊的距離は近く、十分なサポートを得ていたことが分かります。

現代では、守護霊団と呼ばれてしまう程、人間1人に憑いている守護霊の数は増えています。その中にはご先祖や昔ゆかりのあった人物などの元人霊、場合によっては背後霊レベルのものも含まれていますので、本物の、天から遣わされた守護霊(主護霊)はそれほど多いわけではありません。が、昔の偉人より現代の普通のサラリーマンの方が、守ってくれている霊の数(連れている霊の数)は格段に多いと言えます。そのくらい、この世には数多くの霊(命)が生まれ、輪廻が重ねられ、霊体の数が増えたことの表れでもありますし、また、そのくらいの霊的護衛が必要なほどに、生き難い世の中になってきたことの表れでもあります。

ところで、今よりも昔の方が ”魔法” や ”不思議な伝説” が発達していた様に思いませんか?  今となっては有り得ないことが有り得たのは、それを集中的に行う時間と場所があったことに加え、現代人ほど情報や知識を簡単に手に入れられなかったこと、そして、今ほど物質的にも霊的にも密集していなかったことが理由にあげられます。つまり、純粋という絶対要素があった上、かき分けなければならない (霊的・物質的)障害物が少なかったのです。

今では人や物が増え、意思や知識や波動が増え、憑依している霊も憑依していない霊も、目に見えるものも見えないものも…何もかもが増えて一杯です。窮屈故に散り散りになろうとする離散の力も働き、界は歪み易くなっていますし、人の霊性もこの世に彷徨う霊たちの質も変性している最中にあります。人も守護霊も、自らのテリトリーを確保して安全に安定的に居続けるには、密なる連携と協力が必要となっています。「鍵は昔と変わらないが、錠は変わってしまった」 等という秘教の比喩を目にしたことを思い出しますが、霊術も大幅に革新していく時期に来ていると感じています。

例えば数十年程前までは、祟りを起こしていた先祖霊を守護霊として憑け直したと言ったり、縁遠い人へのバックアップとして、御家や先祖達との因縁(繋がり)を強化するといった霊術が施されるケースも珍しくありませんでした。霊障を起こす低級霊が、たった数日(場合によってはたったの数時間)で、守護霊などいう高級霊になれるはずがありませんので、前者においては意味不明です。守護霊は、霊界の時間で数百年の霊的修行を積み、人の指導にあたれる資格を持った高級霊です。私が主に交信している守護霊は、肉体をもったことのない天使のような存在の霊(主護霊)ですが、勿論、選ばれし尊き先祖霊達も守護霊団を構成しています。しかしこの場合も、人間だった頃の霊性をそのまま引きずるものではありません。

また後者に関しましては、祖霊信仰を代々行っている御家や、著しい薄弱がみられる男性等の特殊なケースを除き、用いられる機会は多少減ってきた様に思います。普通に考えても、実家の因縁やシガラミが強い女性より身軽な女性の方が喜ばれるでしょうから、わざわざ意図的に重くする必要はないわけですが、現在では洋の東西を問わず、結婚したい女性には御家や土地とのシガラミ(霊的因縁)を切るか、軽くしていく祈祷や霊術の採用が多くなりました(※1)。個々の鑑定は必須!という大前提はありますものの、独立が難しいのは御家の援護が薄いのではなく、むしろ御家や土地との因縁が強過ぎる・濃過ぎるケースが少なくないからです。また、先代達の離婚や再婚や養子縁組、墓に奇数人が入っている等で御家の縁の陰陽バランスが崩れ、それらの悪影響を受け過ぎている場合も、この遣り方が効果的となります。離婚を望む場合も然りです。

例を挙げればキリがありませんが、時代の変化や代々の研究結果を踏まえ、考え方も霊術も進歩します。よって術者は昔の遣り方に満足せず、日々学習し、研鑚し、時代についていく必要がありますが、今のそれさえ過程であり、また新しい錠に合わせた鍵が生み出されていくのでしょう。ちなみに霊障におきましては、悪霊や生霊の場合は消滅や浄化の策を取り、問題の原因が未成仏の先祖霊だった場合は、成仏(供養) に向かわせるのが最適である、という考えに私も賛成のスタンスを取っています。

その時の守護の力が一瞬の幸不幸をも分けます。疲れている時は守護霊にお任せする時期を設けて構いませんが、実際には、人間からも守護霊側に影響を及ぼせるという相互関係があります。日頃の生き方を高めていく (精神性や霊性、社会性や知恵等を上げる) ことで、より多くの守護霊を味方に付けられますし、より高度な導きと素晴らしい加護を体験できます。それは周りの人達の幸せや守護霊達の幸せにも繋がっています。一度きりの人生です。悔いのない様に最善を尽くしましょう。そして、人生に嬉しい奇跡を沢山生み残しましょう。

※1)当方の祈祷では、ご相談者様に無断で御家や先祖との関係を深めたり切ったりすることはありません。それらをご希望の場合は、金財招福祈祷か霊障対策コースにてご相談下さい。また守護霊交信&祈祷では守護霊との関係性が深くなり連携が取り易くなる効果が得られます。

That's all for today...good luck !!   20120501writed 

※鑑定や祈祷におけるご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。


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