産土神社の調べ方
~From 開運コラム~
産土神社を調べるのに苦労される必要はありません。地域によっては、山等の自然を産土神として信仰していることもありますが、ここでは一般的な解釈で、産土神社の調べ方について書きます。またこの類いのお話は、人によって意見が分かれることもあろうかと思います。ここでは私が採用している考え方を記しますね。
まず産土神社(鎮守様)は、ご自分が住まわせてもらっている”土地の神様”を表します。
通常は家から最も近い神社と捉えられますので、地図上でご確認頂けます。
但し、一番近い神社がご自分の地域・区域ではない場合 (都道府県や市区(町村)名が切り変わっている) は、距離に拘らず、ご自分の区域内(できれば町村内)で一番近い神社を選びます。この辺りのことは、町内会長をイメージすると分かり易いですね。隣町の会長宅が近くても、用がある時は自分の町の会長宅に行きますね。それと同じです。厳密な区切りのラインを知りたい場合は、図書館などで郷土資料をみれば昔の区画を知ることが出来ます。
また最も近い神社であったとしても、手入れされておらず荒れ放題の神社、不気味な感じで神気が抜けている神社、特定の地主が特別に祀っている個人的な神社(祠)は、避けます。河の氾濫を鎮める等の特定の目的で祀られているものも同様です。後、神社もどき(正式な神社ではない、ご神体もない)や、特定の宗教団体による神社風施設もありますので、そこの信者でない場合は利用を避けるのが望ましいですね。
※神社庁のホームページ等で案内されている神社名をお調べになりますと、少なくとも、宗教法人としての規則は満たす(満たしていた)神社となりますので、大失敗は避けられるかと思いますが、神社本庁と被包括関係に属していない神社は記載されておりませんので、神社庁で案内されていない神社が偽物という判断にはなりません。
ここまでお読み頂きますと、産土神社の特定には個々の主観も伴うことをお解り頂けると思います。だからこそ、産土神社を調べるのに苦労されるのだと思います。産土神社に興味を持つことはとっても良いことです。社会性に目覚め、霊格が上がっていることを表すものでもあります。でも、神社を間違えたら意味がない、効果がない、と考えるのはナンセンスです。神道はそこまでの厳しい縛りがないからこそ、こうして緩く日本人の心に根付き、引き継がれてきたのです。多少違っても、神様は「よそ者だから来るな」 とは絶対に言いません。「ここが私の産土様」 と信じるならば、そこが産土神社です。逆に、適所の産土神社に通っても、心が足りなければそれこそ無意味です。
しかし、隣の神社名の方が好きとか、神殿のつくりがカッコイイとか、そういう理由で他の産土神社に乗り換えるのはいけませんよ。これは、「隣のお母さんの方が綺麗だから、隣の家の子になりたい」 と言っているのと同じです。やむを得ない事情がある場合は、付近の産土神を頼らざるを得ませんが、そうでないなら自分の土地の神様を愛しましょう。得ることばかりを考えず、自分達で産土神社を盛り上げていくことも大事です。それによって産土神の力は増し、当然に土地の運も強くなり、そこに住む人達は護られます。
次に問題になるのが、引っ越しや一人暮らし等で、複数の土地に関わった場合ですね。
まず、産土という字面によって、ご自分が生まれた土地に拘ってしまうケースがありますが、そうではありません。これは、その土地を産んだ神、という意味で捉えて下さい。
家族全員で引っ越した場合は、その土地との縁は既に切れていますので、現住所の産土神社に通うのでOKです。勿論、出生地の産土神社も大事に思うことは構いません。この場合は個人的に信仰している神社、となります。但し、その家が持家で、自分達が住んでいないだけの場合(借家として貸している場合を含む)、縁は繋がっていますので、旧住所と現住所の両方の産土神社と関わっている、と捉えます。産土神社はたった1つ、とは考えなくてOKです。これは、家族と離れて一人暮らしをしている場合も同様です。
尚、引っ越しや一人暮らしの際は、産土神社にご挨拶にいくのが基本です (墓前等で先祖にご報告することも忘れずに♪)。「勝手に侵入して、我が物顔で使い、穢している」 と土地の神様に思われぬ様にしましょう。これも、町内会長理論を適応します。転居・入居の際は、その知らせを要します。引っ越し後に運を落とした人は、方位を心配する前に、産土神社へご挨拶に行くことが望まれます。挨拶は、人としての基本ですね♪
ちなみに、元々住んでいた産土神社へのお別れと感謝のご挨拶の際は、「次はどこそこ(住所)で暮らします。」 と付け加えておきますと、先方の神にも紹介してもらえ、転居先でもスムーズな加護が得られます。また貸家にする場合も、「誰某家族にお貸ししますので、よろしくお願いします。」 とご報告をしておきましょう。借家人も、その土地に侵入することに違いはありませんので、産土神社にご挨拶にいきましょうね。産土神社を大事にしますと、家内安全と繁栄に恵まれます。また、こうしてご挨拶をしておけば、繋がっている産土神社を特定し易くなりますね。後、通っている学校や職場の産土神社にも参拝することで、そこでの活動にもご加護を頂けます。
ここまでお読みになって、「結局、分かんないーーー!」 となっちゃったあなたに朗報♪
土地のことは土地に聞け、です。その土地で三代続く家の人達が、どこに詣でているのかをみますと、割と的確の様に思います。初詣等は、ご家族総出で歩いて産土参りをすることも少なくありませんから、その流れを見ましょう。
また産土神社が分かる場合も分からない場合も、一乃宮(神社)は、かなり重要な霊的中継点ですので、毎年(毎月)参拝しますと更に吉意を上げます。一乃宮は神社庁等ののホームページ等で簡単に調べられるかと思います。
何か書き足りない気もしますが、思い出したらまた書きますね。ご参考になりましたなら幸いです♪
That's all for today...good luck !! 20110121writed